空き巣はどこから入る?狙われやすい住居や防犯対策を解説
外出中の自宅に何者かが侵入し、現金や貴金属、電化製品などを盗む「空き巣」。我が家はきちんとカギをかけて出かけるので大丈夫…と安心してはいられません。空き巣は様々な手口をたずさえて、日々ターゲットを探しています。ここでは、空き巣に狙われないためのアレコレを解説します。
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空き巣に狙われやすい住居とは
空き巣は事前に下見をすることが多いと言われています。そのチェックポイント、「侵入のしやすさ」と「逃げやすさ」に当てはまる項目がある場合は、対策を施す必要があるかもしれません。
侵入のしやすさ
植栽が生い茂った庭などの、通りや近所の住居からは見えない「死角」は、空き巣にとって都合の良い侵入口。高い窓などの下に足場となる物があったり、窓のカギが開けやすい場所にあるのもNGです。また、飼い犬がいるかいないかでも狙われやすさは大きく違ってきます。
逃げやすさ
逃げやすさのポイントは、住居周辺の人の少なさです。近所の人や通行人に目撃されてしまうと、不審に思われたり通報されかねませんので、空き巣はできるだけ人通りが少ない場所を好みます。そのため、隣人との付き合いの有無も大きな要素となります。日頃から近所の主婦などが立ち話などをしているような地域は、見慣れない人に敏感なのです。
また、徒歩での逃走であれば、駅までの距離も視野に入れているでしょう。
被害がもっとも多い侵入口は「窓」
警察庁のデータによると、カギをかけ忘れたドアや窓から侵入する手口が約半数を占めており、中でも窓からの侵入がもっとも多いのだそう。玄関のカギはしっかりとかけていても、うっかり窓のカギをかけ忘れていた…ということは少なくありません。また、カギをかけていても工具などで窓ガラスを割って手を入れ解錠し、窓を開けて侵入するという手口も多いのでカギをかけていても、安心はできないのです。
空き巣が侵入を諦めるタイムリミット
空き巣は、家人の帰宅に鉢合わせないよう、短時間で仕事を完結する必要があります。そのため、侵入に手間取り時間がかかってしまうと、未遂に終わるということも珍しくありません。侵入に「5分」かかると70%が、「10分」かかるとほとんどが諦めると言います。そのため、「いかに侵入に手間取らせるか」が被害に合わないようにする最大のポイントなのです。
しっかりと戸締まりをしていても、ガラスを割られると防ぎようがありません。窓ガラスを防犯ガラスにしたり、トイレや風呂のなどの比較的小さな窓には格子やルーバーを、その他の窓にはシャッターを設置するなどの対策があれば、侵入に時間がかかるため未遂に終わるでしょう。
狙われにくくするためのポイント
前述したように、空き巣の多くは「下見」をすることがわかっているため、その段階で、「侵入しにくい住居」だと空き巣に判断させることが大切です。空き巣に狙われにくい住居のポイントは次の通りです。
- 死角がない
- 足場がない
- 人通りが多い
- 犬を飼っている
- 防犯ガラスが設置してある
- 窓に格子やシャッターが設置してある
まとめ
日本全国、空き巣はどこにでも存在しますが、空き巣に「狙われる住居」と「狙われない住居」が存在するのは、防犯対策をしているか否かの違いです。駅から近い、人通りが少ないなど逃走がしやすいことが空き巣にとっての好条件であっても、自分ではどうしようもありません。しかし、防犯ガラスやシャッターの設置など、窓の防犯対策をしっかりと施すことで「狙われない住居」にすることは可能なのです。
自宅の周囲を点検して、死角がないか、足場になるものがないか、侵入しやすい窓ではないかなどをしっかりと確認しておきましょう。被害に遭ってから後悔するよりも、被害に遭わないための対策が重要なのです。
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