不動産管理で入居率を上げるためにやるべきこと
マンションやアパートなどの賃貸経営が「簡単に儲かる!」と囁かれていた時代とは違い、近年では賃貸物件は過剰供給となっており、入居率の低下に悲鳴を上げるオーナーさんも少なくありません。
追い打ちをかけるように新型コロナの影響により、シングル向け物件の空きが目立ってきているのだそう。仕事も学業もオンラインでやる時代となったことが影響しているのかもしれませんが、家賃収入に大きく影響するため、解決策を模索している賃貸経営者も少なくないでしょう。今回は、なかなか上がらない入居率を上げる方法を詳しく解説していきます。
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初期費用や家賃の見直し
近年では初期費用が無料の物件も少なくありません。借りる側としては、引っ越し自体にも大きな出費が予想されることもあり、「初期費用無料」を条件に物件を選ぶ人も少なくありません。
また、インターネットで検索すれば誰でも周辺物件の家賃などを知ることができます。周辺の物件よりも家賃が高い場合、高くても入居したくなるような理由があれば問題ありませんが、何もなければ真っ先に選択肢から外されることに。電化製品などを購入するにしても、家電量販店の商品の前で、ネットショップの価格を検索し比較する時代です。同等の物件なら、安い方が選ばれてしまうのです。
時代のニーズに合ったリノベーション
物件の築年数が古い場合、間取りや使い勝手も古くなっていると考えても良いでしょう。使いにくいユニットバスよりもバス・トイレ別を希望する人の方が圧倒的に多く、畳の部屋よりもフローリングが好まれますし、そうなると押し入れよりもクローゼットの方が使いやすいものです。
1DKの部屋よりもワンルーム、3DKよりも1LDKや2LDKといった具合に、細かく区切った間取りよりも、開放感のあるおしゃれな空間を楽しめる間取りに人気が集まっています。リノベーションとなると、それなりに大きな費用がかかりますが、入居率が低いまま放置していると、更に時代にそぐわない物件になってしまいます。
仲介会社・管理会社の変更
入居率が上がらない原因は、仲介会社や管理会社に原因のある場合があります。物件の情報がインターネットへに掲載されていなかったり、物件の紹介を積極的にしてくれないなど、入居率に直接影響していると感じれば検討の余地があります。
人気設備の充実
立地、家賃、広さなどの条件が同じような物件であった場合、人気の設備があるかどうかが物件を決める上での大きな理由となります。
たとえばエアコンは、付いていなければ入居者が実費で購入することとなりますが、高額のため設置してあるか否かで大きく違います。次にインターネット回線ですが、誰しもスマホやパソコンでインターネットをする時代です。最近の物件の多くには、当たり前のように無料で使用できるWi-Fiが完備されています。
あると便利なのが、温水洗浄便座やお風呂の追い焚き機能。また、モニター付きインターホンの設置や、窓ガラスを防犯ガラスに交換するなど、一人暮らしの女性でも安心できる防犯対策があれば物件の価値が高まるでしょう。
まとめ
近年の賃貸物件の入居率の低下には、様々な原因が考えられます。最近では初期費用が無料の物件も少なくなく、築年数の古さなどから時代にそぐわない間取りや設備が、人々のニーズと合わないことも。また、管理会社との相性もあるかもしれません。
この中で、真っ先に取り組むべき、物件選びに大きく影響するものと言えば、やはり設備を充実させることでしょう。暮らしの中で必要な便利さや快適さ、安心できる環境は、物件選びの条件になる他、入居者の定着率にも繋がります。入居率を上げる上で大切なことは、定着率を上げ、退去する人をなるべく出さないことが大事なのです。
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